横濱ウインナー

■去年の12月にパシフィコ横浜で行われたくるりの「ふれあいコンサート ファイナル」を完全収録したDVD、『横濱ウインナー』を昨日購入して満喫する。初回限定盤には、同じく去年の12月に京都の磔磔で行われた「TAKUTAKU DE KUTAKUTA」というライブと、9月に梅小路公園で開かれた野外フェス「京都音楽博覧会」からそれぞれ3曲づつが収録されていて、2007年のくるりを凝縮したような内容になっている。

■パシフィコのやつと京都音博は実際に生でも観たのだけど、パシフィコの方は終電の関係でアンコールで演奏された曲を見逃していて、それをこのDVDで観れたのはよかったけれど見逃したことをすこし後悔したりもした。オーストリアのウィーンで生まれフルオーケストラバージョンで演奏された「ブレーメン」や「アナーキー・イン・ザ・ムジーク」という曲は正に去年のくるりを象徴するような曲だし、「惑星づくり」や「ARMY」、「WORLD'S END SUPERNOVA」などの過去の曲らもオーケストラと融合してすごいことになっていたし、アンコールの最初に演奏されていた「男の子と女の子」は岸田くんと佐藤くんの二人だけで演奏されていて、もうそれだけでちょっと泣きそうになってしまった。そして何と言っても京都音博の最後に演奏された「宿はなし」は、あの日の熱気をそのままに帯びていた。あの日は途中で大雨が降って、加えてトリを務めたくるりの演奏開始が機材トラブルかなんかで遅れて体力的にかなり疲弊しきっていたのだけど、そんなものが一瞬で吹き飛んでしまうような力がくるりの音楽にあった。それを思い出しながら、2007年のく
るりはやっぱりすごかったんだなと、改めて感じる。今年もライブが楽しみだ。