「世界はときどき美しい」

■まるで詩のような映画だった。世界のどこかにいる誰かの生活の一場面を切り抜いたような、そんな感じ。言葉は会話ではなく登場人物の独白によって語られ、きれいな映像と音楽に乗せられて聞こえてくる。すこし間違うとひどくつまらない映画になりそうだけど、俳優がよかった。というか、こうした作品はしっかりとした俳優がいないと成立しないという点で、あらためて映画や演劇という表現に携わる俳優の重要さを認識した。