「北斎 富士を描く」

■滋賀の佐川美術館にて。冨嶽三十六景や冨嶽百景を観る。はじめて北斎の作品を観たけれど、思いのほか小さくて驚く(図録によると冨嶽三十六景の作品でだいたい縦25cm×横37cmくらい)。もっと大きな作品だとばかり思ってた。でもそのわりに仕事が繊細でさらに驚きだった。とても細かなところまで表現してある。
■いろんな富士山があってそれもおもしろいが、それ以上にたくさんの人々が描かれていて、その表現の豊かさに感動する。あと作品の構図や色彩の組み合わせも目に心地よくて、単純にかっこよかった。どうでもいいけど、佐川美術館そのものもキレイだった。
■それから京都に寄って、送り火を見る。出町柳からは「大」と「法」が見えた。「大」の字が書かれている山は、いつも出町柳で鴨川の川縁に座り込んでいるときにも見えるのだけど、いざ燃えるとこんなふうになるのかと感心した。花火と違ってただキレイというんじゃなくて、なんか厳かな感じ。宗教的なというか、あ、そもそも仏教の儀式か、これは。それにしてもすごい人だかりだった。