気のせいじゃない

■昨日と今日は二月にしては暖かい陽気で、まるで春のようだった。風は少し強いけれど、晴れ渡った空の下で自転車を走らせるのはなかなか気持ちがいい。と私は思ったのだが、すぐにとある異変に気が付いた。とは言えまだ二月なので、昨日の時点では気のせいだろうと思っていたのだけれど、今日になってそれは確信へと変わったのだった。

■花粉が飛んでいる。飛び散らかしてやがる。眼球は涙で溢れ、鼻孔の奥からは止めどなく汁が垂れ落ちる。立て続けにくしゃみが出る。花粉が飛散して、私は悲惨な有り様だ。そりゃ韻も踏みたくなるよ。まだ二月なのに。まだ二月なのに。